アジアで初めてノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・セン、「ユダヤ人」としてナチス・ドイツを経験したハンナ・アーレント、そして東京から遠く離れた土地で生まれ育ち、学問形成に苦労しつつアカデミズムの枠を縦横無尽に越えた山口昌男……。本書で取り上げられるのは、好むと好まざるとにかかわらず〈境界〉を生きることで思考を研ぎ澄ませた思想家たちである。9人の軌跡が織りなす「人文学」の入門書!
栩木玲子/法政大学国際文化学部編/法政大学出版局
南塚信吾・田島樹里奈・大西亮・岡村民夫・廣松勲・川村湊・森村修・守屋貴嗣・中島成久